教習項目18【二人乗り運転に関する知識】

教習項目18【二人乗り運転に関する知識】

第2段階

1 二人乗りに関する法規制の内容

 大型自動二輪車や普通自動二輪車で二人乗りができる場合と禁止されている場合は、次のように定められている(側車付のものを除く)。
  二人乗りができる場合 二人乗りができない場合

一般

道路

大型二輪免許又は普通二輪免許を受けていた期間が通算して1年以上の人

・左記の条件に満たない人

・後部座席のないもので運転するとき

・「大型自動二輪車及び普通自動二輪車で二人乗り通行禁止」の標識がある道路の区間で運転するとき

高速

道路

・20歳以上の人

・大型二輪免許又は普通二輪免許を受けていた期間が通算して3年以上の人

2 二人乗りの運転特性

 二人乗りでは一人乗りとは違う運転特性があることを十分理解して慎重に運転する。

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1 二人乗りの準備

① 快適に二人乗りができ、安定性に優れ、後部座席にゆとりがある車種を選ぶ。

② 同乗者が安全に同乗できるように、正しい同乗の仕方をアドバイスする。

   ●同乗者は運転者と一体になり余計な動きをしない。

 ●運転者の指示に従う。

 ●走行中の会話が難しいので、走行中の合図なども決めておく。

 ●服装・ヘルメット・プロテクター。

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2 二人乗りの特性を踏まえた運転

 二人乗りは、同乗者の体重分だけ重量が増えるので、重心の移動や、慣性力の変化など一人乗りのときにはみられない運転特性がある。

 ① 加速時の注意

  ●一人乗りと比べて同乗者の体重により加速が悪くなる

  ●急発進や急加速をすると、バランスを崩すこともあるため、ゆるやかにアクセル操作を行う。

 ② 減速時の注意

  ●同乗者の体重が運転者の背中にかかってくるため、ゆるやかに減速する。

  ●急ブレーキは、二人分の体重が前輪にかかるためバランスを崩しやすく危険である。

 ③ カーブでの注意

  ●カーブに入る前に十分に速度を落とす

  ●車体を傾け過ぎない

  ●急な動きをしない

  ●カーブを抜けるまでは加速をしない

 ④ 進路変更するときの注意

  ●前後左右に十分間隔をとり、やや加速しながら余裕をもつ。

 ⑤ 危険回避

  ●一人乗りに比べて危険回避が非常に難しくなる。

 ⑥ 同乗者への配慮

  ●疲労回復や居眠り防止のため、休憩は早め早めにとる。