教習項目10【自動車の保守管理】

教習項目10【自動車の保守管理】

第2段階

1 自動車各部の保守と手入れ

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1 四輪車の保守と手入れ

④ バッテリー(蓄電池)

 バッテリー内の電解液は少しずつ減少するため、ときどき蒸留水(補充液)の補充が必要である。

[Reference 参考]その他の点検

 ●排気装置

  排気の色は、燃焼状態が正常のときは、無色または淡青色(完全燃焼)である。

  異常のときは、黒色(不完全燃焼)または白色(エンジンオイルが燃焼)である。

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2 二輪車の保守と手入れ

② チェーン

 ゆるみすぎていたり、張りすぎていたりしないか、チェーンの中央部を指で押してみて調べる

3 タイヤの交換方法など

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1 タイヤの交換方法

[Reference 参考]四輪車のタイヤローテーション(タイヤの位置交換)

 四輪車のタイヤは、同じ位置で長く使用すると、摩耗状態が片寄りタイヤの寿命が短くなったり、安全な走行に影響が出たりするので、タイヤは定期的(おおむね3,000~5,000km走行ごと)に位置を変える

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2 タイヤチェーンの装着方法

 タイヤチェーンを取り付ける場合は、他の交通の妨げにならない安全な場所に停止し停止表示器材非常点滅表示灯などを表示してから行う。

 ●タイヤチェーンは駆動輪に取り付ける(FR車は後輪、FF車は前輪)

4 日常点検の方法

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1 日常点検の必要性と点検義務

 自動車の運転者は、故障や事故を未然に防ぐため、使用状況に応じて日常点検を行い、決められた時期に定期点検を行うなど、必要な整備をしなければならない。

 日常点検は、自分自身の責任において行う点検で、走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に行う。

 なお、タクシーなどの事業用の自動車やレンタカーや定められた自家用自動車を運行しようとする人は、1日1回、運行前にこの点検を行わなければならない。

 ●1日1回、運行前に点検を行わなければならない自動車

 ① 事業用自動車(660㏄以下の自動車と大型自動二輪車、普通自動二輪車を除く)

 ② レンタカー

 ③ 自家用で、次の自動車

  ・乗車定員11人以上の自動車

  ・貨物自動車(660㏄以下のものを除く)

  ・幼児送迎用自動車(660㏄以下のものを除く)

  ・特殊用途車(660㏄以下のものを除く)

  ・大型特殊自動車

  ・三輪の自動車

  ・カタピラおよびそりを有する660㏄以下の自動車

2 点検箇所と点検方法

<2> 運転席での点検

点検項目 四輪車

ブレーキ

ブレーキペダルの踏みしろ

ペダルをいっぱいに踏み込んだとき、床板とのすき間(踏み残りしろ)や踏みごたえが適当であるか。

パーキングブレーキレバー(ペダル)

レバー(ペダル)の引きしろ(踏みしろ)

レバー(ペダル)をいっぱいに引いた(踏んだ)とき、引きしろ(踏みしろ)が多過ぎたり、少な過ぎたりしていないか

原動機(エンジン)

① かかり具合・異音

② 低速・加速の状態

① エンジンが速やかに始動し、スムーズに回転するか。また、始動やアイドリング状態で異音がないか。

② エンジンを暖機させた状態で、アイドリング時の回転がスムーズに続くか。また、エンジンを徐々に加速させたとき、アクセルペダルに引っかかりがないか。

ウインドウ・ウォッシャ

噴射状態

ウインドウ・ウォッシャ液の噴射の向きや高さが適当か。

ワイパー

ふき取りの状態

ワイパーを作動させ、作動の不良がないか、きれいにふき取れるか。

<3> エンジンルームでの点検

点検項目

四輪車

ウインドウ・ウォッシャタンク

液量

ウインドウ・ウォッシャ液の量が適当か。

ブレーキのリザーバ・タンク

液量

リザーバ・タンク内の液量が規定の範囲内(MAXとMINの間)にあるか。

バッテリー

液量

バッテリー各槽の液量が規定の範囲内(UPPERとLOWERの間)にあるか。

ラジエータなどの冷却装置

水量

リザーバ・タンク内の冷却水の量が規定の範囲内(MAXとMINの間)にあるか

潤滑装置

エンジンオイルの量

オイルの量がオイルレベルゲージ(油量計)で示された範囲(F~L)にあるか。

ファンベルト

張り具合・損傷

ベルトの中央部を手で押し、ベルトが少したわむ程度であるか。ベルトに損傷がないか。

<4> 車のまわりからの点検

点検項目 四輪車

灯火装置、方向指示器

点灯・点滅具合、汚れ、損傷

エンジンスイッチを入れ、前照灯・尾灯・番号灯・制動灯(ブレーキ灯)・車幅灯などの灯火装置の点灯具合や方向指示器の点滅具合が不良でないか。

レンズなどに汚れや損傷がないか。

タイヤ

① 空気圧

② 亀裂、損傷

③ 異常な摩耗

④ 溝の深さ

① タイヤの接地面のたわみの状態を見て、タイヤの空気圧が不足していないか。

② タイヤの全周に著しい亀裂や損傷はないか。また、タイヤの全周にわたり釘、石、その他の異物が刺さったり、かみ込んだりしていないか。

③ タイヤの接地面に極端にすり減っている箇所がないか。

④ 溝の深さが十分であるかをウェア・インジケータ(スリップサイン)などにより点検を行う。

ディスク・ホイール

取付状態

ホイールナットの脱落やゆるみ、ホイールボルトの折損や出っ張りの長さの不揃い、さび汁が出たこん跡などがないか。