教習項目14【オートマチック車の運転】
第1段階
1 オートマチック車などの運転
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1 オートマチック四輪車の運転
[1]チェンジレバーの操作
③ 停止中にチェンジレバーを操作するときは、必ずブレーキペダルを踏んだ状態で行う。
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[3]発進のしかた
③ エンジン始動直後やエアコン作動時は、エンジンの回転が高くなり急発進する危険があるので、ブレーキペダルを特にしっかりと踏むようにする。
[4]交差点などで停止したとき
① 停止中は、必ずブレーキペダルをしっかり踏んでおき、念のためハンドブレーキもかけておく。
② 停止時間が長くなりそうなときは、チェンジレバーをN(ニュートラル)に入れておく。
[5]坂道・カーブの走行
長い下り坂や急な下り坂では、チェンジレバーを2かL(または1)に入れ、エンジンブレーキを活用する。
2 オートマチック二輪車の運転
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[1]発進のしかた
クラッチ操作がいらない分、スロットル(右手で操作する二輪車のアクセル)を急に回すと急発進する危険性があるので注意する。
オートマチック二輪車に無段変速装置が採用されている場合、エンジンの回転数が低いときには、車輪にエンジンの力が伝わりにくい特性がある。このため、低速で走行している際にスロットルを完全に戻すと車輪にエンジンの力が伝わらなくなり、安定を失うことがあるので注意する。
2 先進安全自動車(ASV)の運転
先進安全自動車(ASV)は、先進技術を利用して運転者の安全を支援するシステムが搭載された自働車である。
[Reference 参考]先進安全自動車(ASV : Advanced Safety Vehicle)
次のような技術を搭載した車両がすでに実用化されている。
衝突被害軽減ブレーキ | レーダーで前車や前方の障害物との距離を感知し、接近する速度や距離から衝突のおそれがある場合に、運転者に危険を知らせたり、自動的にブレーキを掛けたりする装置。 |
車線維持支援装置 (レーンキープアシスト) |
車載カメラで前方の車線を認識し、高速道路の直線路で車線を維持しやすいように、ハンドル操作を補助したり、車線をはみ出しそうになると運転者に注意を与えたりする装置。 |
定速走行・車間距離制御装置 (ACC : Adaptive Cruise Control) |
設定した速度を維持して走行し、前車がその速度より遅い場合は、前車の速度に合わせて適切な車間距離を維持して走行する装置。 |
横滑り防止装置 (ESC : Electronic Stability Control) |
急なハンドル操作やすべりやすい路面の走行などで、センサーが車両の横滑りを感知すると、自動的に各車輪に適切なブレーキをかけて、車両の進行方向を修正する装置。 |
これらの装置があっても、運転者自身が周囲に注意を払い、危険のないように運転しなければならないことに変わりはない。