教習項目7【安全な速度と車間距離】
第1段階
1 最高速度
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1 最高速度の遵守
車を運転するときは、道路や交通の状況に応じて定められた規制速度や、車の車種によって定められた法定速度を正しく守り、安全な運転に努めなければならない。
2 規制速度
② 原動機付自転車は、標識や標示によって時速30kmを超える最高速度が指定されている道路であっても、時速30km(法定速度)を超えて運転してはいけない。
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3 法定速度
標識や標示によって最高速度が指定されていない道路(高速自動車国道を除く)では、車の種類によって法令で定められている最高速度(法定速度)を超えて運転してはいけない。
2 速度と停止距離
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1 空走距離・制動距離・停止距離
① 停止するまでには、運転者が危険を感じてからブレーキを踏み、ブレーキが実際にきき始めるまでの間に走る距離(空走距離)と、ブレーキがきき始めてから車が停止するまでの距離(制動距離)とを合わせた距離(停止距離)を必要とする。
② 停止距離は、速度が速くなればなるほど長くなるので、車を運転するときは常に停止距離を考え、危険が発生した場合でも安全に停止できる速度で運転しなければならない。
※普通乗用車での停止距離は、時速40kmで約22m、時速60kmで約44mである。
3 安全な速度と車間距離
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2 安全な車間距離の保持
車を運転するときは、天候や路面、タイヤの状態、荷物の重さなどを考えに入れ、前の車が急に止まっても、これに追突しないような安全な車間距離を取らなければならない。
4 ブレーキのかけ方
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1 四輪車のブレーキのかけ方
① 最初はできるだけ軽く踏み込み、それから必要な強さまで徐々に踏み込んでいく。
② ブレーキは、数回に分けて使う(ポンピングブレーキ)。
この方法は、道路が滑りやすい状態のときには、特に効果的である。また、数回に分けて使うことで、ブレーキ灯(制動灯)が点滅し、後車への合図となって追突事故の防止に役立つ。
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3 急ブレーキの禁止
① 危険をさけるためやむを得ない場合のほかは、急ブレーキをかけてはいけない。
② 運転中は、むやみにブレーキを使わず、なるべくアクセルの操作(エンジンブレーキ)で徐々に速度を落としてから止まるようにする。
5 徐行
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1 徐行の定義
徐行とは、車がすぐに停止できるような速度で進むことをいう。
2 徐行すべき場所
① 「徐行」の標識があるところ
② 左右の見通しがきかない交差点(信号機などによる交通整理が行われている場合や、優先道路を通行している場合を除く)
③ 道路のまがりかど付近(見通しが良くても悪くても)
④ 上り坂の頂上付近
⑤ こう配の急な下り坂